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びわ湖大花火に4メートルの目隠しフェンス 事故警戒、課題も


 大津市の大津港沖一帯で8日夜、4年ぶりに開催された「2023びわ湖大花火大会」は、例年より5万人程度少なかったものの、約30万人が会場を訪れた。コロナ禍からの「復活の花火」として観客を魅了した大会だが、事前に地元住民から開催反対の決議文が出されるなど批判の声もあり、さまざまな課題も残った。【飯塚りりん、礒野健一】

 県警によると、多くの観客を見込んで厳重な警備態勢が取られたこともあって、大会に絡む事故やトラブルは特にみられなかったという。400人態勢で警備した県警は「例年より観客が減った分、滞留が少なく、各駅の混雑が解消するのも早かった」と振り返る。実行委員会は「収容能力と安全面、運営面を考慮すると、これまでの観客数が多すぎた。今年は計画通りの警備がスムーズに実施できた」と手応えを語った。

 実行委は観客数減少の要因について、台風接近の情報や、有料観覧席以外の来場を控えるよう呼び掛けた効果を上げる。一方、幅約2キロの有料エリアを囲むように建てられた高さ4メートルの目隠しフェンスでは、隙間(すきま)から花火を見ようとする人が相次ぎ、2カ所ではフェンスが倒れるハプニングもあった。

 開催反対の決議文では、フェンスで地元住民が花火を見られないことにも言及していた。決議文を出した中央学区自治連合会の青木正博会長(72)は「フェンスには威圧感を感じたし、花火は見られなかった。今後はもっと地元の意見を聞いてほしい」と話す。

 実行委は「花火の内容についてはSNSを通して高い評価を得た。警備員の増員や今年のように観客数が減少するような呼び掛けなどで、地元に負担が掛からない大会のあり方を探っていきたい」としている。

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