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東大生が"新たな一面"を可視化へ 戦中の動物写真をデジタル地図に


 毎日新聞社の戦時特派員らが撮影した写真やネガを活用し、当時の状況を視覚的に分かりやすくまとめる「毎日戦中写真」アーカイブ化の一環として、東京大大学院の渡邉英徳教授(情報デザイン)と同大の学生が「戦争と動物」をテーマに、写真をデジタル地図上に落とし込むプロジェクトを始めた。年内の完成を目指す。

 毎日新聞社は、同大と京都大と共同で、太平洋戦争中に中国大陸や東南アジアなどで撮影された写真約6万点のデジタルアーカイブ化を進めている。このうち約900点には馬や犬、ハトなどの動物が写っていた。戦時中、動物は輸送手段として使われたほか、情報の収集や伝達にも利用された。

 戦争の新たな一面を可視化しようと、「戦争と動物」をテーマにプロジェクトを始めることにした。渡邉教授は「戦争に動物が介在する印象はなく、言われるまで気付かない存在。でも、ウクライナ侵攻ではロシアが(敵や爆発物を発見するために)軍用イルカを使っていることが注目されている。戦場における動物と人間の関係は現代でも続く切り口だ」と語る。

 渡邉教授とともに、2人の東京大2年生がプロジェクトを担当する。岡野明莉(あかり)さん(19)は「ハトは平和の象徴なのに、戦争に関わっていたのは意外。写真をうまく活用したい」と話す。冨田萌衣(もえ)さん(19)は「デジタル地図は立体的に表現できる。写真に動きをつけるなど表現を追求すればするほど、いろんなことができる」と意気込みを語った。【島袋太輔】

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