マンションから転落の3人は親子 7歳は命に別条なし 大阪・吹田

　大阪府吹田市のマンションから26日に転落した女性と子ども2人の身元について、大阪府警は27日、同府摂津市の親子と判明したと発表した。母親（39）と長男（3）は26日に搬送先の病院で死亡。小学生の長女（7）は複数箇所の骨折と内臓を損傷しているが、命に別条はないという。府警は母親が子ども2人を相次いで落とした後、自殺を図ったとみている。

　府警吹田署によると、9階建てマンション8階の通路に母親のハンドバッグと手提げ袋が残されており、ここから3人が転落したとみられる。警察に通報した目撃者の男性は「ドンという音がして見上げたら男の子が通路の柵付近におり、母親が押したように見えた。その後に母親が飛び降りた」と話しているという。初めに長女が落とされたとみられ、長女と長男は玄関口のひさしの上に、母親は近くの地面にそれぞれ倒れていた。

　周辺の防犯カメラには、母親が子ども2人を自転車に乗せてマンション敷地内に入ってくる様子が映っており、エレベーター内のカメラにも8階まで上がる3人の姿が映っていたという。【郡悠介、洪玟香】