バイデン大統領、海軍制服組トップに初の女性を指名

　バイデン米大統領は21日、米海軍制服組トップのギルデイ海軍作戦部長の後任にリサ・フランチェッティ作戦副部長（大将）を指名すると発表した。上院で承認されれば、女性初の海軍作戦部長となり、各軍種のトップなどで構成する統合参謀本部でも初の女性メンバーとなる。

　フランチェッティ氏は在韓米海軍司令官、第6艦隊司令官などを歴任してきた。バイデン氏は21日の声明で「フランチェッティ氏は作戦、政策の両分野で、幅広い専門性を発揮してきた。初の女性海軍作戦部長として歴史を作ることになる」と強調した。

　ギルデイ氏は8月に退任する予定になっている。しかし、人工妊娠中絶を巡る国防総省の政策に反対する共和党のタバービル上院議員が、米軍人事の承認手続きを阻止しており、当面はフランチェッティ氏が「代行」として海軍を率いる可能性が高い。

　バイデン氏は、日本を含むアジア太平洋を管轄するインド太平洋軍のアキリーノ司令官の後任に、パパロ太平洋艦隊司令官を指名することも明らかにした。【ワシントン秋山信一】