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プリゴジン氏、ベラルーシに到着 ルカシェンコ大統領が発表


 ロシアの民間軍事会社「ワグネル」の反乱を巡り、創設者のプリゴジン氏と交渉したベラルーシのルカシェンコ大統領は27日、交渉内容の一部を明らかにした。ベラルーシ国営通信が伝えた。ルカシェンコ氏はプリゴジン氏に「(反乱の)途中で虫のようにつぶされるぞ」と警告し、進軍の中止を促したという。ルカシェンコ氏は同日、プリゴジン氏がベラルーシに到着したと公表し、ワグネルには同国内で活動拠点を提供するとしている。

 報道によると、ルカシェンコ氏は反乱開始後の24日午前10時過ぎにプーチン露大統領と電話協議した。プーチン氏は「(プリゴジン氏が)電話にすら出ない。誰とも話したくないのだろう」と述べ、当時、露南部ロストフ州に入っていたワグネルと戦う決意を固めたようだったという。ルカシェンコ氏はプーチン氏に結論を急がず、プリゴジン氏と協議することを提案。急いで連絡先を調べ、同11時には電話がつながったという。

 プリゴジン氏は当初、興奮した状態で、ショイグ露国防相または露軍のゲラシモフ参謀総長の解任、プーチン氏との面会を要求。「我々は正義を求めている。彼らはワグネルを壊すつもりだ。我々はモスクワに向かう」と主張したという。

 対するルカシェンコ氏は、反乱は「虫のようにつぶされる」と強調。反乱の影響はロシアだけでなく、その周辺国にも及ぶと説明し、ベラルーシ軍をモスクワに向かわせる準備ができていると述べた。また「故意でもそうでなくても、一人でも市民を殺した場合、交渉は成立しない」とくぎを刺した。

 仲介交渉は同日午後5時まで続き、最終的には、ルカシェンコ氏がプリゴジン氏とワグネル戦闘員の身の安全を保証する確約を露政府側から得て、説得に成功したという。

 ルカシェンコ氏が交渉内容を明かした背景には、同盟国ロシアでの内乱の収束に貢献したという自身の役割を内外に印象付ける狙いがある模様だ。

 これに先立ち、ロシアの在外・独立系メディア「メドゥーザ」は、露大統領府に近い関係者の話として、プリゴジン氏がプーチン政権幹部と交渉する際、「信頼できる第三者」も加えるように求めてきたことから、ルカシェンコ氏が加わったと報じている。

 ルカシェンコ氏は、ベラルーシに移動したワグネル戦闘員には、かつての軍基地を活動拠点として提供すると明かした一方、自国内にワグネルの求人センターを設置しないと述べた。プリゴジン氏は26日夕、通信アプリ「テレグラム」への投稿で政権転覆の意図はなかったと弁明し、ワグネル存続には意欲を示した。ルカシェンコ氏への謝意も語っている。【エルサレム三木幸治】

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