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240年前、大噴火の時に人々は… 浅間山の企画展、初公開資料も


 浅間山大噴火から2023年で240年になるのに合わせ、群馬県伊勢崎市の赤堀歴史民俗資料館で企画展「伊勢崎藩を救え!天明3年浅間山大噴火」が開かれている。初公開の8点を含む約30点の絵図や古文書などから、危機を乗り越えようとする当時の人々の姿に迫っている。8月27日まで。

 群馬と長野の県境に位置する浅間山は、1783(天明3)年に大噴火した。1500人以上が犠牲になり、泥流などの被害は伊勢崎藩にまで及んだ。

 企画展では、噴火に伴って土石流が吾妻川、利根川などの沿岸地域を埋め尽くしていく状況を図解した絵図を展示。救護や災害復旧に当たった当時の伊勢崎藩年寄の関当義(まさよし)、その息子の重嶷(しげたか)の肖像画や、重嶷が被害状況とともに避難命令や年貢の免除といった藩の対応を記録した「沙降記」も紹介されている。

 同館の川道亨さんは「天明の飢饉(ききん)もあり、食糧危機で打ち壊しなどが起きて藩は存亡の危機に陥るところだったが、藩の責任者の迅速・丁寧な対応によって住民の不満・不安を取り除いた。現代にも通じる知恵や工夫があることを理解してもらえたら」と話している。

 関連事業として全4回の歴史文化講座もあり、25日午後1時半から県立高崎女子高教諭の栗原佳さんが「伊勢崎藩の善政と浅間山大噴火」と題して講演する。入館無料で毎週月曜休館(7月17日は開館。翌18日が休館)。問い合わせは同館(0270・63・0030)。【大澤孝二】

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