厚生労働省は23日、2022年に心筋炎で亡くなった茨城県の70代女性について、マダニが媒介する「オズウイルス」が原因だったと明らかにした。
オズウイルスの感染による発症が報告されたのは世界で初めて。マダニにかまれることで感染する可能性があるとして、厚労省はマダニが多く生息する草むらなどに行く際、肌の露出が少ない服を着るなどの注意を呼び掛けている。
マダニが媒介する感染症には、重症熱性血小板減少症候群(SFTS)ウイルスが引き起こす感染症がある。主な初期症状は発熱、全身のだるさなどがあり、重症化して死亡することもある。【添島香苗】