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札幌・真駒内公園でヒグマの足跡か 網走では出没想定訓練も


 札幌市南区の真駒内公園で21日早朝、ヒグマの目撃が相次ぎ、札幌南署が公園駐車場を封鎖して周辺住民に注意を呼びかけた。市によると、近くで約16センチの足跡が見つかり、体長1メートル超の雄のヒグマの可能性があるという。20日夕にも周辺でヒグマが出没している。

 札幌南署によると、21日午前5時25分ごろ、「豊平川さけ科学館で体長約1メートルのヒグマ1頭が歩いているのを見た」という110番があった。同30分ごろにアイスアリーナ付近で、さらに同35分ごろに公園のA駐車場付近でもそれぞれ1頭が目撃された。

 この周辺は20日午後4時40分ごろ、南区南35西11付近の藻岩山斜面で子連れとみられるヒグマの目撃情報があった。また、午後6時半ごろに南区藻岩下4の住宅街の道路で、午後7時半ごろに藻岩下の民家の庭でそれぞれ1頭が目撃されている。

 真駒内公園は当面、市民の出入りを制限する。道は21日、札幌市西区が対象だったヒグマ注意報の範囲を中央区と南区の山麓(さんろく)周辺に拡大した。真駒内公園周辺のほか、中央区の盤渓市民の森などでもヒグマのフンが見つかっている。【石川勝義】

ヒグマ出没想定、対応訓練を実施

 ヒグマがグラウンドに侵入した――との想定で21日、付近で目撃情報が多い網走市の白鳥台小で「ヒグマ出没対応訓練」が実施された。網走署が関係機関との連携を確認するために初めて開いた。オホーツク管内でヒグマに対する訓練は例がない。

 道、網走市、猟友会などの関係機関と児童らを含めて約80人が参加。出没の情報を受け、学校は休み時間にグラウンドにいた児童を校舎内に避難させ、関係機関は拡声器の警報音を鳴らして、ヒグマ(役の市職員)を森へ追い払った。ヒグマ撃退スプレーの扱い方も学び、参加者は至近距離での噴射や目、鼻を狙う効果的な使用方法に関心を寄せていた。

 白鳥台小のある北浜地区周辺は今年、9件(6月19日現在)の目撃情報が署に寄せられており、昨年1年間の目撃情報に早くも近づいている。地域の人によると、小学校近くのパークゴルフ場付近を行き来するクマの目撃が多いという。道警北見方面本部によると、管内は5月末で前年同期の約2倍の108件の目撃情報がある。

 白鳥台小は、訓練に合わせてヒグマ対策用の避難計画をつくり、今後も見直しながら職員間で共有する。河村一恵校長は「クマの習性を学んで大声を出さず、近くの建物に避難すること」と児童に呼びかけていた。オブザーバーで参加した公益財団法人・知床財団の山本幸事業部長は「まず、クマを寄せ付けないこと。そして、出没したら避難と監視を最優先にすることが大事だ。このような訓練は例がなく、非常によいので継続してほしい」と話した。【本多竹志】

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