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タイタニック号潜水艇不明「場所特定が急務」 深海調査の研究者


 豪華客船タイタニック号を探していた潜水艇「タイタン」が消息を絶った事故について、潜水艇を使って深海での調査をしている東京海洋大の北里洋客員教授(海洋地質学)は「残された酸素の量などを考えると、非常に厳しい状況ではないか。まずは潜水艇の場所の特定が急務だ」と語る。

 北里氏は、昨年夏にも潜水艇を用いて日本周辺の海底約1万メートルでの生物調査などを指揮。深海での豊富な調査経験から「通常の潜水艇は船体に取り付けられたおもりを落とせば、自力で浮上できる仕組みになっている」と説明。装置のトラブルでおもりが外れなくなった場合でも「スクリューなど船体の別のパーツを外し、浮上するための安全装置が付いている」と言う。

 このため、タイタンの浮上が確認できない理由は「海底ケーブルなどに船体が引っかかっている可能性が否定できない」とした。

 20、21両日に捜索海域の海中から、何かを「たたく音」が聞こえたとの情報があり、「潜水艇から救助を求める信号を出しているのではないか」との見方だ。ただ、潜水艇に積まれた酸素は日本時間の22日夜にも切れるとみられる。北里氏は「時間に猶予はなく、早急に沈んでいる場所を特定しなければならない。この深さの海底に到達して、救助作業を始めるまでには数時間かかるだろう」と語った。【高井瞳】

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