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路上で意識失った74歳に心臓マッサージ 救助の会社員3人に感謝状


 狭心症のため路上で意識を失った高齢男性を救助したとして、埼玉西部消防局は13日、廣谷薫さん(50)=埼玉県所沢市松が丘、加地立史(かちたつし)さん(67)=東京都東久留米市南町、村上寛さん(62)=所沢市久米=の会社員3人に感謝状を贈った。

 同消防局によると、2月25日午前10時半ごろ、廣谷さんは自宅近くの道路端で男性(74)が倒れているのを見つけた。声をかけたが答えず、苦しそうに息をしていた。119番すると、担当者から「胸骨圧迫」と呼ばれる心臓マッサージをするよう指示を受けた。

 居合わせた女性と、廣谷さん、間もなく駆けつけた加地さんが交代で、救急車が来るまで約10分間、胸骨圧迫を続けた。村上さんも駆けつけ、担当者の指示で自動体外式除細動器(AED)を探したり、救急車を現場に誘導したりした。

 男性と加地さん、村上さんは自転車仲間。3人は1周約4キロのコースを自転車で周回する練習中だった。救急搬送された男性は1カ月ほどで職場復帰。後遺症はなく、今は自転車に1時間ほど乗れるという。

 村上さんは「救急車内で呼びかけに答えたと聞き涙が出た」。廣谷さんは「人命に関わる行為で怖い気持ちもあったが冷静にできた」。加地さんは「男性の口から泡が出るのをみて『呼吸できている』と胸骨圧迫の効果を実感した」と話す。なお、3人とともに救助に参加した女性には、同消防局は連絡がつかなかったという。

 胸骨圧迫は、胸の真ん中を強く、5センチ沈むくらい押し、1分間に100~120回繰り返す。しっかり続けるため、疲れる前の交代が勧められる。同消防局によると、目撃者の前で心臓病で倒れた人が社会復帰する率は救急搬送前の蘇生措置なしだと4%弱だが、胸骨圧迫で10%強に、AEDも受けると44%に高まるという。【高木昭午】

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