総務省とデジタル庁は12日、マイナンバーカードの取得者向けサイト「マイナポータル」で、他人の年金情報を閲覧できるトラブルが1件あったと発表した。
地方公務員が加入する共済組合でマイナンバーと年金番号のひも付け作業をする際、データ入力のミスが起きたことが原因だという。地方公務員の年金受給額に影響はない。総務省は7日にデジタル庁から連絡を受けてトラブルを把握。9日に閲覧できなくする措置を講じた。
マイナポータルは、カードで本人確認を行うことで、年金など行政が把握している自身の情報を閲覧できる。行政の手続きもオンラインで済ますことができる。
マイナンバーを巡っては健康保険証で別人の情報がひも付けられたケースなども判明している。【道永竜命、後藤豪】