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藤井聡太、最年少名人なるか 記録保持の谷川浩司「破られても光栄」


 将棋の第81期名人戦七番勝負の第5局が始まった31日、開催地の長野県高山村で最年少名人記録(21歳2カ月)を持つ谷川浩司十七世名人(61)が講演会を行った。史上最年少名人に王手をかけ、自らの記録を更新する可能性がある挑戦者の藤井聡太王将(20)について「こちらの予想をはるかに超える活躍。すべてが規格外」と驚きを語った。

 谷川さんは第41期名人戦(1983年)を制し、21歳2カ月で最年少名人となった。当時の最年少記録は中原誠十六世名人の24歳9カ月だった。

 渡辺明名人(39)との対局で現在3勝1敗とリードしている藤井王将について、谷川さんは「私の記録があと30時間ぐらいで破られる可能性がある」と苦笑しながらも、「まだ20歳だが、将棋界を背負う存在。記録が破られることがあっても光栄」と心境を語った。

 谷川さんは藤井王将の長所について「苦労をいとわず、考えることが好き」な点を挙げた上で、強さの秘密に関して「序盤でも何気なく指さずに、長考することが財産になっている」と指摘。AI(人工知能)での研究だけでなく、対局を通して強くなっているとの見方を示した。

 また藤井王将が数年前に家族で高山村に来たことがあると聞いて、「初めてと2回目では安心感が違う。渡辺名人は2年前にも(高山村で)対局の経験があり、アドンバテージがあると思っていたが、強い人は運も強い」と藤井王将と高山村の縁にも言及した。

 一方で谷川さんは渡辺名人に関しても「名人は戦略家」と評価した上で、「巻き返しもあると思う」と期待。「藤井さんが普通に指して普通に勝つような将棋界ではいけない」とほかの棋士の奮起も促した。【高橋秀明】

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