第78期本因坊決定戦（毎日新聞社、日本棋院、関西棋院主催、大和証券グループ協賛）の第2局が28日、秋田県能代市の旧料亭金勇で始まり、午前10時、対局者におやつが出された。能代名物「志（し）んこ」と、ようかんの盛り合わせ。本因坊文裕は紅茶、一力遼棋聖はオレンジジュースを飲み物に注文した。
「志んこ」は餅をこしあんで絡めた和菓子。上品な甘さのあんが特徴で、「不動の人気」という。一方、ようかんは北前船伝来の「東雲（しののめ）羊羹（ようかん）」と、日本の栽培の北限とされる市内の檜山地区で生産された茶を用いた「檜山茶ようかん」の2種類。2日目まで午前と午後の1日2回、おやつが提供される。大ヒットした映画「THE FIRST SLAM DUNK」の聖地巡礼でにぎわっているという「バスケの街」で、「バスケどら焼き」などの提供が予定されているという。
本因坊戦を歓迎するのぼり旗が商店街に並ぶなどしている能代。本因坊戦開催に合わせ、市内の店舗では、囲碁をモチーフにした菓子などがつくられたり、記念メニューが提供されたりしている。トークショーや大盤解説会が開かれる対局場近くのプラザ都では、記念グッズや菓子の販売もある。【最上聡】
