藤井聡太王将の初手は2六歩 名人戦第4局始まる

　渡辺明名人（39）に藤井聡太王将（20）が挑戦し、藤井王将の2勝1敗で迎えた第81期名人戦七番勝負の第4局（毎日新聞社、朝日新聞社主催）が21日、福岡県飯塚市の麻生大浦荘で始まった。藤井王将が初の名人奪取に王手をかけるか、渡辺名人がタイに追いつくか、シリーズは佳境に入る。

　筑豊地方の石炭産業の繁栄を伝える麻生大浦荘。名人戦が開催されるのは2期ぶり3回目で、初夏の緑がまぶしい庭園を望む対局室に名人と王将が対座した。

　定刻の午前9時、立会の深浦康市九段が開始を告げると、両者は深々と一礼した。藤井王将はいつものようにお茶を口に含んだ後、2六歩と初手を指した。【新土居仁昌】