starthome-logo 無料ゲーム
starthome-logo

女性「恐怖で抵抗できず」 性行為強要訴訟 長崎地裁で初弁論


 佐賀県嬉野市の嬉野温泉にある旅館で働いていた長崎県内の30代女性が、料理長の50代男性から性行為を強要され旅館側も適切に対応しなかったとして、料理長と旅館の運営会社に計約1400万円の損害賠償を求めた訴訟の第1回口頭弁論が16日、長崎地裁(松永晋介裁判長)であった。女性は「当たり前のように行われる性行為がただただ恐怖で『やめて』と言葉に出すことも、体に力を入れて抵抗することもできなかった」と意見陳述した。

 訴状によると、女性は旅館でデザート作りの仕事をしていた2019年9月~20年6月ごろ、3回にわたって既婚の料理長に食事に誘われ、ホテルなどで性行為を強要されたと主張。料理長から連絡が来ないよう女性が無料通信アプリ「LINE(ライン)」のアカウントを削除すると、職場に「ブス」「死ね」などと書いた紙が張られるようになった。女性は「別の男性管理職に相談したが、料理長のことを社内で吹聴された」とも訴えている。

 女性はこの日の意見陳述で「今後同じような被害に遭う人が出ないように、同じような境遇で苦しんでいる人たちの後押しになるように、この場に立っている」と語った。

 一方、料理長側は「女性は行為に対し、振り払ったり、悲鳴を上げたり、拒否するような言動を一切しなかった。性行為を強要したことはなかった」、会社側は「女性から被害の相談があった時には、できる限りの調査と再発防止措置を講じ、誠実に対応している」などとしていずれも請求棄却を求めた。【樋口岳大、松本美緒】

    Loading...
    アクセスランキング
    game_banner
    Starthome

    StartHomeカテゴリー

    Copyright 2024
    ©KINGSOFT JAPAN INC. ALL RIGHTS RESERVED.