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タイ下院選、野党で過半数の見通し 王室改革掲げる前進党大躍進


 タイ下院(定数500)の総選挙は14日に投開票され、反軍政や王室改革を掲げる野党「前進党」が大きく躍進し、最大野党「タイ貢献党」と合わせて過半数の議席を獲得する見通しとなった。地元メディアが伝えた。ただし、首相指名投票は軍が任命した上院(定数250)との合同で実施されるため、親軍派の与党に有利とされる。2014年のクーデターから続くプラユット首相の親軍政権が交代するかは連立交渉次第となる。

 今回の選挙では、プラユット氏が親軍の与党「国民国家の力党」を離れ、新党「タイ団結国家建設党」から首相続投を目指すなど、与党が分裂。これに貢献党や前進党などが挑む形となった。

 開票率95%時点の議席数は、地元メディアの集計結果によると、前進党151▽貢献党141▽与党第2党・タイの誇り党70▽国民国家の力党40▽団結国家建設党36――など。前進党は19年の前回総選挙で新党ながら第3党となったが、今回、下馬評を覆してさらに躍進した。現体制に対する国民の不満が表れたと言えそうだ。貢献党は前回総選挙より議席数を伸ばしたものの、第1党から転落する見通し。

 首相選出には上下両院で過半数の376票が必要で、野党は今後、連立交渉を本格化させるとみられる。

 前進党のピタ党首(42)は、開票が進んでいた14日夜の記者会見で「野党上位2党とその同盟で一緒に問題を解決し、この国を変えられる」と述べ、貢献党との連立を視野に入れていることを示唆した。ただ、両党の間には、王室改革などに対する姿勢の違いを埋められるかといった課題がある。貢献党の首相候補の一人でタクシン元首相の次女、ペートンタン氏(36)は同日夜の会見で、前進党の躍進について「彼らにとって喜ばしいことだ」と語ったが、連立については言及しなかった。【バンコク石山絵歩】

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