人気漫画キャラで「捨てない、拡げない」 ミドリガメ、アメザリ

　外来種のアカミミガメ（ミドリガメ）とアメリカザリガニが6月から、販売や輸入、野外への放出を禁じる「条件付特定外来生物」に指定されるのを受け、警視庁と都、環境省は小学館とタイアップして、漫画のキャラクターを使った規制内容を知らせるポスターを制作した。今月1日から各庁舎などで掲示している。

　ポスターには、小学館の人気漫画誌「週刊少年サンデー」で連載中の漫画「ラストカルテ―法獣医学者　当麻健匠の記憶―」のキャラクターが、改正外来生物法で今回規制される生物2匹と一緒に描かれている。

　警視庁生活環境課によると、漫画は獣医師を目指す少年たちが野生動物の不審死などを追及するといった内容のため、ポスターの題材に選んだ。警視庁が5000部、都が1万部の計1万5000部を制作し、関係機関に配布している。

　アカミミガメやアメリカザリガニは水生植物や水草の食害などを引き起こし生態系に影響を及ぼすとされる。環境省では飼育などに関する問い合わせを受ける相談ダイヤル（0570・013・110）を開設している。【加藤昌平】