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並河靖之七宝記念館が再開館 主屋2階も不定期公開 京都


 並河靖之七宝記念館(京都市東山区)が耐震保存工事を終え、28日にリニューアルオープンした。

 並河靖之は、明治から大正にかけて活躍した日本を代表する七宝家。七宝焼は銅などの金属素地に七宝釉薬(ゆうやく)を差し高温で焼成すると、七宝釉薬が溶けてガラス質の光沢を放つ工芸品だ。明治期に技術が飛躍的に発展した。政府は万国博覧会などを通じて七宝焼を紹介し、欧米に輸出した。

 並河の作品は10~20センチ程度の小ぶりなものが多いが、その中に描かれた精緻な図柄と豊かな色彩が、欧米で大人気だった。彼の作品の大半は海外に輸出され、国内にほとんど残っていなかった。

 1980年代に明治の工芸品が多数買い戻された際に、並河作品も含まれていた。技術の高さが見直され、2008年、記念館所蔵の作品や下図、道具などが、国の登録有形文化財に登録された。

 今年は記念館の開館20周年でもあり、特別展「並河靖之の世界観 七宝と建物」として、非公開だった主屋の2階も日程は不定期だが特別公開される。記念館は1894年に建てられた京町家の住居兼工房で、作品と同じく国登録有形文化財となっている。2階からは、近代の作庭家として知られる七代目小川治兵衛が手がけた京都市指定名勝の庭園が一望できる。

 8月13日まで。午前10時~午後4時。月・木休み。一般1000円。2階は事前予約優先制で、別途600円必要。問い合わせは電話075・752・3277。【東山潤子】

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