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藤井の封じ手1六香は「最も積極的な手」渡辺、対応の鍵は 名人戦


 渡辺明名人(39)に藤井聡太王将(20)が挑戦し、藤井王将が先勝して迎えた第81期名人戦七番勝負の第2局(毎日新聞社、朝日新聞社主催、大和証券グループ協賛)が28日午前9時、静岡市葵区の浮月楼で再開された。藤井王将の封じ手(43手目)は、激しい攻めを秘めた1六香だった。

 1日目は渡辺名人が9五歩と仕掛けたものの本格的な戦いには至らず、渡辺名人が9二飛とし、9五の香との連携で9筋の攻めを見せた局面で、藤井王将が40分考えて封じ手となった。

 28日は両対局者が前日の手順を再現した後、立会の青野照市九段が封じ手を開け、「封じ手は1六香」と読み上げた。控室では、藤井王将が飛車、角、香車の連携で1筋を攻めると、渡辺名人が防ぎ切るのは容易ではないとみて、どう指すべきか盛んに検討された。渡辺名人は1時間6分の長考で6四角と着手した。

 解説の澤田真吾七段は「藤井王将が封じ手で一番積極的な手を選びました。渡辺名人が1筋を受け切るのは難しく、どう受け流していくかが鍵になります。藤井王将がいつ攻めていくか、ここ数手の指し手に注目したい」と話した。【丸山進】

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