沖縄県の宮古島周辺で陸上自衛隊員10人が乗ったヘリコプターが消息を絶った事故で、自衛隊は17日、新たに隊員とみられる2人を海底から引き揚げた。防衛省関係者への取材で判明した。これで引き揚げられたのは計4人となった。
自衛隊は、事故機とみられるヘリの胴体部分が見つかった伊良部島の北側約6キロの海域で、深い海の高い水圧にも耐えられる特殊技術「飽和潜水」による捜索を16日に実施。隊員とみられる5人を発見し、うち男性2人を16日中に引き揚げ、死亡を確認していた。
自衛隊は残る1人の引き揚げを急ぐとともに、ヘリの胴体部分の回収方法を検討している。【内橋寿明、安達恒太郎】