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陸上自衛隊ヘリ、自動救難信号も受信なし 消失直前の異常なしか


 沖縄県の宮古島付近で10人が搭乗した陸上自衛隊ヘリコプターが6日に行方不明となった事故で、ヘリからの救難信号を周辺の空港管制や船舶が受信していないことが、陸自への取材で判明した。機影がレーダーから消える直前の無線交信で異常はなく、他の手段でも緊急事態を伝えていないことから、防衛省は突発的な異変が起きたとの見方を強めている。

 陸自によると、ヘリに搭載された救難信号は、機体が強い衝撃を受けたり海水につかったりした場合に、自動で発信され、位置を知らせる仕組みだが、不明機からの発信は確認されていないという。また不明機には、無線を使った連絡に加えて、異変が起きたことをレーダー上で瞬時に知らせる機能も備わっているが、この機能を使った形跡もなかったという。

 一方、不明機には、飛行速度や高度などのデータを記録した「フライトレコーダー」が搭載されていた。現場周辺の海域では機体の一部とみられる破片が見つかっているが、フライトレコーダーは8日朝の時点で回収されておらず、自衛隊が捜索を続けている。陸自は事故のあった6日に調査委員会を設置しており、破片を回収して原因を調べる方針だ。

 不明機には、第8師団(熊本市、約5000人)のトップである坂本雄一師団長(55)や師団幕僚長、宮古警備隊長ら幹部が搭乗していた。3月下旬に就任したばかりの師団長らに対し、宮古島の地形に詳しい宮古警備隊長らが状況を説明していたという。8日朝の時点で10人の安否は分かっておらず、自衛隊と海上保安庁は、護衛艦や巡視船、ヘリで周辺海域の捜索を続けている。

 不明機に積まれていた救命ボートは、消息を絶った場所の近くの海域で、折りたたまれた状態で見つかった。救命ボートはヘリ内の座席下に格納し、海上に着水した時に手動で広げて使うが、見つかったものは使用の形跡がなかった。【内橋寿明、安達恒太郎、木下翔太郎】

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