佐賀県職員、20万円のPCなど不適正購入 13人を懲戒戒告

　佐賀県は5日、20万990円のノートパソコンなどの物品を不適正な事務処理で購入したなどとして、農林水産部職員計13人を同日付で懲戒戒告にしたと発表した。不適正な事務処理は2017～22年度で87件あり、全て業務に使ったが、物品費の総額約405万円は県に返還させる。

　県水産課などによると、13人は20～50代男性で、当時は有明水産振興センター（小城市）、玄海水産振興センター（唐津市）、高等水産講習所（同）の所属で、副課長級1人、係長級10人、主事級2人。物品はウエットスーツやウニの餌に試験用に使ったカボチャ（321円）などで、ノートパソコンは船の係留用チェーン名目の購入が多かったという。

　購入は所属内で必要かを判断して購入するが、職員は①個人の判断で購入し、レシートを長年取引のある業者に渡して現金を受け取り、県に請求②実際に購入した物品と異なる品目で請求するよう依頼していた。県職員から23年1月に人事課に通報があり発覚した。【山口響】