2016年リオデジャネイロ五輪レスリング女子69キロ級金メダリストで、3月30日に現役引退を表明した土性沙羅さん(28)が3日、出身地の三重県松阪市職員として新たなスタートを切った。
土性さんは、竹上真人市長から新規採用職員として辞令を受け、「松阪市に貢献できるよう頑張ります」と抱負を述べた。
交付式後の記者会見で土性さんは、「違った環境なので不安や緊張もあったけど、同期と一緒に頑張っていくと実感した。(競技での)挫折や勝ったうれしさなど市民や子供たちに伝えたい」と話した。21年に結婚し、岡田沙羅さんとなったが仕事は「みなさんに知ってもらっている旧姓でやりたい」と述べた。
竹上市長は「子供たちに夢を与える存在。市民の役に立てるよう頑張ってほしい」とエールを送った。【下村恵美】