真田昌幸の正体は「山田伝蔵」？ 忍たま乱太郎作者がイラスト寄贈

　代表作「落第忍者乱太郎」や、それを原作にしたアニメの「忍たま乱太郎」で知られる漫画家、尼子騒兵衛さん＝兵庫県尼崎市在住＝が1日、和歌山県の九度山ゆかりの戦国武将、真田昌幸（1547～1611年）を題材にしたオリジナルのイラスト作品を九度山町に寄贈した。昌幸の子、信繁（幸村）をテーマにした同町の施設「九度山・真田ミュージアム」で9月まで展示される予定。

　作品は黄色を基調とした甲冑（かっちゅう）で身を固めた立ち姿で、顔は「落第忍者乱太郎」で乱太郎が所属する忍術学園の教師、山田伝蔵になっている。尼子さんは「かぶとが印象的だったので、昌幸を描きたいと思った」と話した。

　この日、尼子さんはミュージアムを訪れて寄贈式に出席した。岡本章町長は「作品を町の宝としていきたい」と話した。尼子さんは今後、幸村や真田十勇士なども描く予定で、「ここで作品を活用してもらい、忍たまファンも真田ファンも集える場所になれば」と期待していた。

　尼子さんは2022年7月、自身の事務所が所有する忍者道具など資料551点を同町へ寄託している。【藤原弘】