トルコ国会は30日、フィンランドの北大西洋条約機構(NATO)への加盟を全会一致で承認した。これで、NATOの全加盟国(30カ国)が加盟を承認したことになる。フィンランドは7月にリトアニアで開かれるNATO首脳会議で、正式に加盟国になる見通し。
ロシアのウクライナ侵攻を受け、フィンランドは安全保障を強化するため、昨年5月にNATO加盟を申請。加盟には全加盟国の承認が必要だが、トルコだけが難色を示していた。だが、トルコのエルドアン大統領は3月17日、トルコが求めていたテロ対策などを実行したとして、加盟を承認する意向を示していた。
一方、同じくNATO加盟を申請しているスウェーデンについて、トルコはスウェーデンが非合法組織「クルド労働者党」(PKK)の関係者らを送還していないとして、今後も協議を続ける意向だ。【エルサレム三木幸治】