日本テレビの石沢顕社長は27日の定例記者会見で、情報番組「スッキリ」（月～金曜、午前8時）でリポーターのタレントが動物園の池に落ちた問題について言及した。「動物園や出演者の方々に迷惑をかけてしまった。そして視聴者に不快な思いをさせてしまった。率直におわびをしたい」と述べ、謝罪した。
石沢社長は原因について「打ち合わせが不十分だった。動物に対する配慮が欠けていた」と釈明。「スッキリ」は今月末で終了だが、「より一層動物の安全面、衛生面に対する配慮を確認しながら番組制作を進めたい」と話した。
また、問題を巡っては日本動物園水族館協会（日動水）が27日、動物福祉に配慮した取材を求める声明を発表、「動物に対する敬いの気持ちを忘れて単に笑いの対象とするような行為は日動水として認められない」とした。石沢社長は声明について「指摘されている内容については重く受け止め、再発防止等にしっかりと生かしていく」と述べた。
24日の放送では、那須どうぶつ王国（栃木県那須町）からの生中継で、お笑いタレントの春日俊彰さん（オードリー）がペンギンのいる池に落下。園側は「誠に遺憾」として日テレ側に厳重抗議した。27日の放送でMCの加藤浩次さんらが「配慮が足りなかった」などと謝罪していた。【松原由佳】
