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刃物の男性に警察官発砲、死亡は殺人未遂容疑で現行犯逮捕後 大阪


 24日午後7時15分ごろ、大阪府和泉市箕形町5の集合住宅で、「母親が『息子に殺される』と言っている」と110番があり、駆け付けた複数の警察官が2階の一室に逃げ込む不審な男性を見つけた。刃物を持って立てこもった男性が玄関付近で襲いかかろうとしたため、警官の一人が警告後に1回発砲し、男性の右胸に命中した。

 男性はこの部屋で母親(70)と同居する無職の佐々木祐(ゆう)容疑者(39)。警官らに対する殺人未遂と公務執行妨害の疑いで現行犯逮捕された後、病院に救急搬送されたが死亡した。大阪府警和泉署が当時の詳しい状況を捜査している。

 府警によると、警官らが現場に到着した際、集合住宅の付近で負傷した住民2人も発見。52歳の男性は首を切られて重傷、26歳の男性は頭部に軽傷を負った。いずれも佐々木容疑者に襲われたとみられるが、詳しい状況は分かっていない。母親もけがが確認され、鉄パイプで殴られた可能性がある。

 110番は別居する佐々木容疑者の兄から入った。母親から命の危険を訴える電話を受け、「母親が弟に殺されると話している」と説明したという。和泉署員ら複数の警官が現場に急行すると、叫び声が聞こえ、刃物を持った佐々木容疑者が自宅に駆け込んで立てこもった。

 警官らが部屋から出てくるよう説得したが応じなかったため、玄関の鍵を壊して突入した。その直後、佐々木容疑者が刃物を振りかざして警官らに接近。和泉署地域課の男性警部補(40)が警告を重ねた後、佐々木容疑者に向かって発砲した。府警は佐々木容疑者が母親とトラブルになった経緯や近隣住民が巻き込まれた状況を調べている。

 和泉署の尾崎雅一副署長は「容疑者が亡くなったことは残念だ」とするコメントを公表し、発砲当時の状況については「詳細を現在調査中」とした。

 現場は泉北高速鉄道和泉中央駅の西約1・6キロの住宅街。事件直後には多数の警察官や救急隊が駆け付け、周辺は騒然となった。

 近くに住む50代男性は、警官が集合住宅2階の一室前で「落ち着け、出てこい」と大声で説得を続ける様子を目撃した。玄関ドアの隙間(すきま)から刃物が突き出ていたという。男性は「銃声のような音がした後、男性が部屋の外に引きずり出され、心臓マッサージをされながら救急車に運び込まれていた。何が起きているのか分からず怖かった」と語った。【木島諒子、清水晃平、横見知佳】

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