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沖縄→奄美190キロ 海を渡っての移動、初確認 アマミヤマシギ 


 鹿児島県・奄美大島と徳之島だけで繁殖が確認されているアマミヤマシギについて、これまで生息のみ確認されていた沖縄県北部と奄美の間で海を渡っていることが、NPO法人・奄美野鳥の会(鹿児島県奄美市)などの調査で初めて判明した。個体数の把握が難しく、謎の多いアマミヤマシギの生態解明につながることが期待される。

 これまで奄美では通年、沖縄では繁殖期の3~6月以外に観察されることが多かったが、奄美と沖縄間での行き来や、沖縄でも繁殖しているのかどうかは分かっていなかった。翼の形状などから「長距離の渡りには適さない」とされてきた。

 同会は2021年度から、日本鳥類保護連盟(東京)と共同でアマミヤマシギの移動を調べるため、GPS(全地球測位システム)端末の装着を開始。23年1月に沖縄県の大宜味村と国頭村で3羽に取り付けた。

 その結果、2月25日のデータで、沖縄本島から約190キロ離れた奄美大島の奄美市住用町で3羽のうち1羽の位置情報が確認された。残り2羽についても「奄美に渡っている可能性はあるが、データがなく未確認」(同会)という。

 アマミヤマシギは日本の固有種で、夜行性の中型シギ。体色は黒褐色で、くちばしと足が長い。環境省のレッドリストで絶滅危惧Ⅱ類に分類されている。これまで確認された移動距離は短かったが、今回の調査で初めて渡りが確認され、同会は「保護の取り組みの上でも重要で、調査を続けて事例を増やしたい」と話す。【神田和明】

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