starthome-logo 無料ゲーム
starthome-logo

人気温泉地の不祥事、後を絶たず 福岡のほか、長野や宮崎でも…


 人気の温泉地で不祥事が発覚した事例は過去にも全国各地である。福岡県筑紫野市の老舗旅館「二日市温泉 大丸別荘」が大浴場の湯を年2回しか入れ替えず、基準値を大幅に超えるレジオネラ属菌が検出された問題で、県警は10日朝、旅館側が2022年9月に虚偽の改善報告書を県に提出したとして、公衆浴場法違反(虚偽報告)容疑で同旅館の家宅捜索に着手した。人気の温泉地で不祥事が発覚した事例の中には今回のように刑事事件にまで発展したケースもあった。

 宮崎県日向市の第三セクターが運営していた温泉施設では2002年、レジオネラ症の集団感染が発生し、宮崎県警が強制捜査に着手。衛生管理を怠って6人を死亡させるなどしたとして、業務上過失致死傷罪に問われた元支配人が有罪判決を受けた。

 また、仙台市青葉区の作並温泉では04年、旅館「山水亭」の経営会社が、温泉保護地域内に無許可で温泉を掘削していたことが発覚。当時の経営会社の社長が温泉法違反(無許可利用)容疑で逮捕され、同旅館は廃業に追い込まれた。

 立件まではされなかったが、大きな波紋を呼んだのが各地で相次いだ温泉の偽装問題だ。

 白濁した湯が人気の白骨温泉(長野県松本市)では04年、公共野天風呂や一部の旅館が湯を乳白色にするため、市販の入浴剤を入れていたことが判明。当時は旧安曇村だったが、村長が辞任する事態に発展し、宿泊客のキャンセルが相次ぐなど影響が拡大した。

 この問題をきっかけに、全国の「名湯」と呼ばれる人気温泉地でも偽装問題が立て続けに明るみに出た。伊香保温泉(群馬県)や湯河原温泉(神奈川県)などでは、沸かした水道水を「温泉」と称していたことが分かり、温泉の定期検査を強化する流れが進んだ。

 07年10月には改正温泉法が施行。温泉の成分表示への信頼性を確保するため、10年ごとの定期分析が義務付けられた。【土田暁彦】

    Loading...
    アクセスランキング
    game_banner
    Starthome

    StartHomeカテゴリー

    Copyright 2024
    ©KINGSOFT JAPAN INC. ALL RIGHTS RESERVED.