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湯の入れ替え年2回「怖い菌でないと…」 福岡の温泉旅館会見


 福岡県筑紫野市の老舗旅館「二日市温泉 大丸別荘」が大浴場の湯を年2回しか入れ替えず、基準値を大幅に超えるレジオネラ属菌が検出された問題で、旅館の運営会社の山田真社長が28日、福岡市内で記者会見し、「レジオネラ属菌は怖い菌ではないと思っていた。認識が甘く申し訳ない」と謝罪した。

 旅館のホームページによると、旅館は1865年創業で、昭和天皇が宿泊したこともある。

 県によると、旅館の利用者が体調不良を訴え、医療機関で細菌感染症「レジオネラ症」と診断されたため、県保健所が2022年8月に旅館を立ち入り検査したところ、大浴場の湯から基準値の2倍のレジオネラ属菌が検出された。旅館側はその後の独自検査で基準値を超える菌は検出されなかったとして営業を再開。しかし、22年11月の保健所による再検査では基準値の最大3700倍の菌が検出され、旅館側は湯の入れ替えは年2回の休館日だけで、消毒も不十分だったことを認めた。

 旅館業法などに基づく県の施行条例では週1回以上は湯を完全に入れ替えることが必要で、県は22年12月に文書で改善を指導した。

 山田社長は会見で、19年12月に「水を換えなくてよい」と従業員に指示したことを明らかにした。換水や消毒を記録する管理簿を改ざんして県に報告したことも認め、「違反とは分かっていたが、検査に合格したいという思いがあった」と話した。

【城島勇人】

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