神奈川・黒岩知事、ノース・ドック発言で釈明 「部隊新編容認せず」

　神奈川県の黒岩祐治知事は15日、米軍が使用する港湾施設「横浜ノース・ドック」（横浜市神奈川区）への米陸軍小型揚陸艇部隊配備を受け入れるとした自身の発言についてのコメントを発表し、「部隊新編を含めたノース・ドックの存続を当面は受け入れていくことになるだろうという現状認識を示したもので、部隊新編を容認したものではない」と釈明した。

　この日、「自主・平和・民主のための広範な国民連合・神奈川」など四つの市民団体の関係者が県庁で黒岩氏に発言の撤回を求めたことを受け、コメントを発表した。

　黒岩氏は、県と在日米軍の意見交換会が開催された1月30日、記者団に対し「（ノース・ドックの）中長期的に返還、縮小は求めるが、今の緊迫した安全保障環境では受け入れる」と述べ、小型揚陸艇部隊の配備を容認する意向を示していた。

　黒岩氏は15日のコメントでも、「中長期的には返還を求めていくことに何ら変わりはない」と強調した。【岡正勝】