高額つぎ込む女子中高生も＝コンカフェ、「未成年には危険」

　特定のコンセプトに沿った衣装で接客する「コンセプトカフェ」（コンカフェ）などを巡っては、一緒に写真を撮ったり、デートをしたりするため、数十万円をつぎ込む女子中高生がいると問題視する声が上がる。「資金捻出のため援助交際をしている」との相談も増加しており、有識者は「未熟な未成年にお金を使わせるシステムで危険だ」と批判する。 　逮捕された男らの所属先はライブなどを中心に活動する「メンズ地下アイドル」の事務所で、関連会社がコンカフェも運営している。キャストと呼ばれる従業員やアイドルと有料で写真撮影などをすると、利用客はポイントが得られる。回数を重ねてポイントをためると、キャストらとデートなどができるという。 　取材に応じたある女性は、デートの特典を得るため、月１００万円ほどをつぎ込む女子高生もいると指摘。援助交際などで資金を得ているとみられ、「事務所も分かっているはずだ」と非難する。 　コンカフェの中には、利用客に年齢制限がある風営法の対象にならないように、キャストを客の横に座らせない工夫をしている店もある。ポイントが欲しい未成年の客に、キャストが飲む酒を注文させる仕組みまであるという。 　若い世代の女性を支援するＮＰＯ法人「ＢＯＮＤプロジェクト」の橘ジュン代表はコンカフェについて「話を聞いてほしいという理由で通う少女が多い」と話す。「ホストクラブとあまり変わらないが、年齢確認がなくカフェという名称で実態が分かりづらい」と警鐘を鳴らす。　（了）【時事通信社】