岡崎署留置場を検証＝拘束具も押収、勾留男性死亡―愛知県警

　愛知県警岡崎署（同県岡崎市）の留置場で勾留中の男性（４３）が死亡した問題で、県警は２６日、特別公務員暴行陵虐容疑で、同署留置場の検証を行った。男性の拘束に使ったとみられるベルト手錠などの「戒具」や書類など約３０点も押収するなどした。 　県警によると、検証は約１０人体制で約２時間半行い、留置場内の配置や利用状況を確認した。　 　１６日の家宅捜索で押収した同署の撮影データを解析するなどした結果、男性は１１月２８日以降、計約１４０時間にわたって保護室に収容され、うち約１３０時間は戒具を付けていたことが判明。少なくとも署員２人が足で男性の脚に触れたり、体を押したりしていたという。 　死亡男性を巡っては、幹部を含む複数の署員が蹴るなどの暴行をした疑いが浮上。持病の糖尿病の薬も与えていなかった。 　男性は１１月２５日、公務執行妨害容疑で逮捕された。今月４日に保護室内で動かなくなっている状態で見つかり、搬送先の病院で死亡が確認された。（了）【時事通信社】