コロナ検査キット活用を＝インフル同時流行懸念で周知―厚労省

　厚生労働省は２３日、懸念が高まっている新型コロナウイルスと季節性インフルエンザの同時流行に備え、若年層など重症化リスクの低い人に新型コロナの抗原検査キットを活用するよう、呼び掛けを強化する方針を決めた。年末年始には発熱外来の受診を制限する医療機関も出てくるため、救急車を呼ぶ場合の基準を示し、周知していくことも確認した。 　厚労省は同時流行に備え、全国の医療機関で１日当たり最大９０万人の診療体制を確保している。ただ、土曜日は５５万人、日曜日と祝日は２３万人としており、年末年始は通常の２割程度まで対応能力が落ち込む可能性がある。 　このため、重症化リスクの低い人は、新型コロナの検査キットなどで自ら感染の有無を確認し、陽性の場合は自宅療養を促す。体のしびれや突然の発熱などがあれば救急車を呼び、判断に迷う場合は相談窓口に連絡するよう求めた。　（了）【時事通信社】