石崎徹元衆院議員に賠償命令＝元秘書への暴行暴言―新潟地裁

　元秘書の４０代男性に対する暴行罪で略式命令を受け、自民党を離党した石崎徹元衆院議員（３８）＝日本維新の会＝に対し、男性が約１０００万円の損害賠償などを求めた訴訟の判決が２３日、新潟地裁であった。坂本浩志裁判長は略式命令が出た以外にも暴行や暴言があったと認め、石崎氏に計約４９０万円の支払いを命じた。 　坂本裁判長は一連の暴行や暴言について「国会議員と私設秘書という立場の違いを利用して一方的に行われた」と指摘した。 　判決によると、男性は２０１８年９月～１９年７月、石崎氏の私設秘書を務めた。この間、１０回にわたり殴られたり蹴られたりしたほか、「バカ」「死ね」などの暴言を受けた。石崎氏は２０年１０月に略式命令を受け、２１年９月に辞職した。 　判決後に記者会見した男性は「暴行が認められ、有権者の方にけじめがついた」と話した。一方、石崎氏は「結果は真摯（しんし）に受け止めるとともに、判決文全体について内容をよく精査した上で正式なコメントをしたい」と発表した。　（了）【時事通信社】