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表面「風化」で水見えにくく=りゅうぐう試料分析で判明―JAXA


 探査機「はやぶさ2」が小惑星「りゅうぐう」から持ち帰った試料の分析で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)の初期分析チームは20日、りゅうぐうの表面は微細な隕石(いんせき)の衝突による変質(宇宙風化)により、水がなくなっていたことが分かったと発表した。論文が英科学誌ネイチャー・アストロノミーに掲載された。  はやぶさ2による上空からの観測では、ごくわずかな水の存在しか示唆されなかったが、持ち帰った試料の分析では鉱物内部に水が見つかるなど、食い違いが見られていた。  初期分析チームのうち、砂の物質分析を担当する京都大の野口高明教授らは、りゅうぐうの砂約900粒を分析。りゅうぐう表面で太陽から吹き付ける粒子(太陽風)や、微小な隕石を浴びて宇宙風化した形跡がある砂が6%あった。  風化部分を詳しく調べると、なめらかな粘土状組織と、泡立ったような組織に大別された。地球に落ちた隕石などを使った実験との比較で、前者は太陽風によるもの、後者は微細な隕石衝突によるものと分かった。  宇宙風化は、初代「はやぶさ」が試料を持ち帰った小惑星「イトカワ」でも確認されている。岩石主体のイトカワと異なり、水や有機物を含むりゅうぐうでは、微細隕石の衝突時の熱で内部の水が失われることが判明。風化した層が表面を覆うことで、上空からの観測で水が検出されにくくなったと考えられるという。 (了)【時事通信社】
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