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北京、感染急増止まらず=「ウィズコロナ」で習氏試練―医療混乱なら社会不安も


 【北京時事】中国・北京で、新型コロナウイルス感染の急激な拡大が続いている。感染を徹底的に封じ込める「ゼロコロナ」政策に対し若者らが抗議行動を起こしたことから、習近平政権が日米欧のような「ウィズコロナ」に急きょかじを切ったためだ。医療体制が混乱すれば社会不安に直結しかねず、盤石とされていた習指導部は試練に直面している。  「北京市内の発熱外来患者数は1週間で16倍に増え、救急車の要請は通常時の6倍に上った」。12日に記者会見した市衛生当局幹部は、感染急拡大の現状をこう説明した。感染を恐れて外出する市民が激減する中、天安門広場に近い市内の大通りでは、深夜も頻繁に救急車が走り抜ける。  中国政府によると、13日の新規感染者数は全国で約2000人で、うち北京は500人弱。しかし、発表された数字は実態を全く反映していないもようだ。政府は既に行動追跡を断念したほか、「多くの無症状感染者がPCR検査を受けていないため、正確な数字を把握できない」と認め、14日から無症状感染者数の発表を取りやめた。  中国は、世界が過去数年に直面した感染爆発をこれから経験するとみられる。人々が帰郷などで大移動する春節(旧正月)休暇を来年1月に控え、中国の感染症対策の第一人者、鍾南山氏は「(南部の)広東省広州市では、来年1月末に第1波のピークを迎える」と予想する。  北京では、習国家主席の中東訪問中に感染が急拡大した。習氏に全権限が集中する「1強」体制の下、司令塔不在が現在の混乱を招いたとの指摘もある。習氏が首都での感染を封じ込められるか、予断を許さない状況が続く。  政府への不信感も根強い。これまで当局者や専門家らはゼロコロナ政策を正当化するため、ウイルスの脅威を強調してきた。ところが、ここに来て「オミクロン株の致死率は0.1%程度にすぎない」(鍾氏)などと大きく軌道修正。北京の50代男性は「素直には信じられない」と困惑する。今後、死者数が急増する事態となれば、人々の不満が爆発する可能性もある。 【時事通信社】 〔写真説明〕発熱外来で診察を待つ患者=12日、北京(AFP時事)
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