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絶滅寸前サイ、保全に道=iPSから卵子の元作製―大阪大など


 地球上に雌2頭だけで絶滅寸前となっているキタシロサイの精子や卵子の元になる生殖細胞(PGC様細胞)を試験管内で作製することに、大阪大とドイツ、イタリアなどの国際研究チームが成功した。野生動物由来の人工多能性幹細胞(iPS細胞)からPGC様細胞を作製したのは世界初で、研究が進めばキタシロサイ保全への道が開けるという。論文は9日付の米科学誌サイエンス・アドバンシズに掲載された。  キタシロサイはアフリカ大陸中部に生息していたが、密猟や自然破壊で激減し、2008年に野生種が絶滅。動物園にいた雌雄各2頭がケニアに移されたが、その後雄2頭が死んで自然交配できなくなっている。   研究チームはまず、近縁種のミナミシロサイの胚性幹細胞(ES細胞)からPGC様細胞を作製する技術を開発。それを応用して、キタシロサイの皮膚細胞から作ったiPS細胞を基にPGC様細胞を作製することに成功した。  キタシロサイの体外受精技術は開発済みで、雄の精子が冷凍保存されている。今後、PGC様細胞を卵子に成熟させる技術が確立すれば、保存した精子を使った繁殖が可能になるという。  現状では卵子の作製にあと4、5年はかかる見込み。研究チームの大阪大大学院の林将文特任研究員は「少しでも早く卵子の作製法を確立し、絶滅を防げるようにしたい」と話している。(了) 【時事通信社】 〔写真説明〕乱獲などで激減し、絶滅寸前のキタシロサイ(大阪大提供)
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