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コロナ規制、急激な緩和で混乱=感染拡大に不安も―北京


 【北京時事】中国で「ゼロコロナ」政策に基づく厳格な行動規制の緩和が進む中、北京市では急激な政策転換に市民の混乱が続いている。市民生活や経済活動が正常化に向かう一方で、新型コロナウイルスの市中感染は拡大しているとみられ、感染爆発への不安が広がっている。  中国政府は7日、無症状や軽症者の自宅隔離を認め、PCR検査の対象を縮小する大幅な緩和策を打ち出した。北京市でも地下鉄やスーパー、オフィスビルでの陰性証明が不要となり、娯楽施設や飲食店の再開で街に活気が戻りつつある。  ただ、急な転換に現場の対応は追い付いていないもようだ。市内では、陽性者が確認された際、従来のように建物全体を封鎖する措置が一部で続いている一方、各自で対処するよう放置されるケースもある。  また、医療従事者や接客業のほか、飲食店を利用する際は引き続き陰性証明が必要で、検査場の撤去が進む中、開いている検査場に長い列をつくる光景は変わっていない。結果が翌日に反映されない事例も相次いでおり、「以前より生活が不便になった」という声も聞かれる。  感染拡大への不安も広がっている。政府は最近、オミクロン株の重症化リスクは「インフルエンザより低い」などと説明しているが、政策転換前は致死率や医療崩壊の危険性を一貫して強調していた。市民の間では感染への恐怖が根強く残っている。  一連の緩和措置を受け、北京市内では抗原検査キットや風邪薬の販売が急増。ネット上では検査キットについて「2020年3月のマスクのようになるだろう」と深刻な品不足を懸念する声も上がっている。  8日に報告された市内の感染者は約2600人だった。4000人を超えていた11月より減ったものの、大規模なPCR検査を廃止したことによる減少との見方が大勢だ。市内では各地で陽性者が続出しており、実態が統計に反映されない状態となっている。  著名論客の胡錫進氏は9日、自身の実感として、北京の現在の新規感染者数はロックダウン(都市封鎖)措置が導入された今春の上海の数字を「上回ったと判断できる」と指摘。統計と実態の乖離(かいり)を是正すべきだと訴えた。 【時事通信社】 〔写真説明〕8日、北京のレストランで食事をする人(EPA時事) 〔写真説明〕9日、北京で、新型コロナウイルスの検査を受けるため列に並ぶ人々(ロイター時事)
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