地方訪問再開「大変うれしい」＝報道反論の基準「検討課題」―秋篠宮さま５７歳に

　秋篠宮さまは３０日、５７歳の誕生日を迎えられた。これに先立ち、東京・元赤坂の赤坂東邸で記者会見。新型コロナウイルスの影響が続く中、今春から地方訪問を再開できたことを「大変うれしい。実際に会うことの大切さを感じています」と述べた。事実と異なる報道に反論する際の基準作りは、引き続き検討課題だとした。 　長女小室眞子さんの結婚を巡り、事実と異なる週刊誌報道やインターネットの書き込みが続いたことを踏まえ、昨年の会見では反論する際の基準作りが必要と述べた。宮内庁はネット交流サイト（ＳＮＳ）での情報発信を検討中で、今年の会見では「正確な情報をタイムリーに出していくことが必要。海外の多くの王室はＷＥＢサイトとＳＮＳを組み合わせて使っている」と指摘した。 　自ら記事の事実検証を試みた経験も明かし、「かなりの労力を費やさないといけない」との認識を示した。基準作りは「難しい」としながらも「引き続き検討していく課題」とした。　 　４月で「立皇嗣の礼」を含めた代替わり関連行事を全て終え、「安堵（あんど）している」と笑顔を見せた。以降、紀子さまと地方訪問を再開した。９月に天皇陛下の訪英に伴い、初めて国事行為を代行。陛下が出席できない行事に参加し、人々と交流することも、陛下のサポートにつながるとの考えを示した。 　高校に進学し、充実した日々を送っている長男悠仁さまには、若いうちに全国各地の文化に触れるよう勧めているという。次女佳子さまの結婚については「今、特に話し合っていることはありません」と返答。眞子さんの近況については、本人の希望で回答を控えるとした。（了） 【時事通信社】 〔写真説明〕５７歳の誕生日を前に記者会見される秋篠宮さま＝２５日、東京・元赤坂の赤坂東邸（代表撮影） 〔写真説明〕５７歳の誕生日を前に、ご一家と笑顔を見せられる秋篠宮さま＝６日、赤坂御用地（宮内庁提供） 〔写真説明〕５７歳の誕生日を前に、ご一家で散策される秋篠宮さま＝６日、赤坂御用地（宮内庁提供）