準詐欺容疑で探偵会社社長ら再逮捕＝他にも不当に契約―警視庁

　精神疾患で判断能力が低下している人と探偵会社が不当な調査契約を結んだ事件で、他にも同様の契約をしていたとして、警視庁生活安全総務課は２２日、準詐欺容疑で、探偵会社社長の安藤巨樹容疑者（４９）＝東京都港区芝浦＝ら３人を再逮捕した。同課は認否を明らかにしていない。 　再逮捕容疑は２０２０年８～１１月、精神疾患で判断能力が低下していることにつけ込み、相談に訪れた当時５０代の女性と契約を結び、被害の調査費用として計５３万９０００円を支払わせた疑い。　 　同課によると、集団ストーカーなどについて相談した女性に、実際には被害がないと知りながら「大勢から嫌がらせされている。証拠が取りにくくなるため早く動いた方がいい」と言い、契約を結ばせたという。 　同課は、他にも相談に訪れた心神耗弱状態の人ら約２００人から計約１億３０００万円を得ていたとみて調べる。 　安藤容疑者らは、１８年２月に探偵会社を設立。ホームページで「電磁波攻撃や集団ストーカーを解決する」などと宣伝していた。（了）【時事通信社】