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防衛装備品も「エコ」時代=政府専用機に初のバイオ燃料―空自


 航空自衛隊が運用し、首相らの移動に用いる政府専用機(ボーイング777型機)に今月、国産のバイオ燃料が使われた。自衛隊機での使用は初めてで、環境対策と防衛力強化の両立を目指す防衛省は、今後も装備品の「エコ対応」を進める方針だ。  環境負荷の低いバイオ燃料は「持続可能な航空燃料(SAF)」と呼ばれる。今回は植物プランクトンのミドリムシを使った製品で知られる企業「ユーグレナ」(東京都港区)が製造した。  原料はミドリムシから抽出した油脂や使用済み食用油。燃焼で発生する二酸化炭素(CO2)は、原料の植物などが成長過程で吸収する分と相殺されるため、排出量が実質ゼロになるという。  20カ国・地域首脳会議(G20サミット)などに出席する岸田文雄首相が乗った政府専用機のジェット燃料に、約1割混ぜる形で計5000リットル使用した。空自は通常と比べCO2を約1トン削減できたと試算している。  防衛省は8月、「気候変動対処戦略」をまとめ、気象の変化が安全保障に与える影響を議論する作業チームを設置。脱炭素社会への対応はエネルギーリスク分散などの利点もあり、化石燃料からの転換や戦闘車両のハイブリッド化などの検討を進めている。来年度予算の概算要求では、空自が使う空港車両の電気自動車化が盛り込まれた。  政府専用機へのSAF使用もこの一環で、井筒俊司航空幕僚長は「気候変動に適切に対処していく重要な一歩だ」と強調した。本格導入はまだ先だが、米軍も戦闘機でテスト飛行するなど「エコに対応した防衛」は世界の潮流となっており、井筒空幕長は「なるべく多くの機種に採用できるよう進めていく」と話した。 (了) 【時事通信社】 〔写真説明〕政府専用機のボーイング777型機=2019年12月23日、東京・羽田空港 〔写真説明〕政府専用機でプノンペン国際空港に到着した岸田文雄首相(中央右)=12日、カンボジア
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