「本当に会えるのか」＝早紀江さん、不安あらわに―北朝鮮拉致解決訴え集会・新潟

　新潟市で横田めぐみさん＝拉致当時（１３）＝が北朝鮮に拉致されてから１５日で４５年を迎えるのを前に、同市で１２日、一刻も早い救出を求め集会が開かれた。めぐみさんの母早紀江さん（８６）はオンラインで参加。「体調も悪くなってきて、本当に（娘に）会えるのかという思いも交錯している。非常に苦しい」と不安をあらわにした。 　集会には、北朝鮮に拉致され２０年前に帰国を果たした曽我ひとみさん（６３）も出席した。曽我さんは、一緒に拉致され安否不明となっている母ミヨシさん＝同（４６）＝について、「私にどうか親孝行をさせてください。今までできなかった小さなことでもいいので、親孝行がしたい」と訴えた。　 　めぐみさんの弟で、拉致被害者家族会代表の拓也さん（５４）は「家族会が持っている武器は言葉しかない。この気持ちを北朝鮮に突き付ければ勝てない闘いではない」と強調。岸田文雄首相に対し、「北朝鮮に向け、熱い言葉を繰り返し発してほしい」と求めた。（了） 【時事通信社】 〔写真説明〕拉致問題解決を訴える集会にオンラインで参加した横田早紀江さん＝１２日午後、新潟市