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ADK前社長、元理事に直接請託か=会食で「スポンサー紹介を」―五輪汚職


 東京五輪・パラリンピックのスポンサー契約を巡る汚職事件で、広告大手ADKホールディングス前社長、植野伸一容疑者(68)=贈賄容疑で逮捕=が会食の席で、大会組織委員会元理事、高橋治之容疑者(78)=受託収賄容疑で再逮捕=に「スポンサー企業を紹介してほしい」と依頼した疑いのあることが8日、関係者への取材で分かった。  同席者が東京地検特捜部に証言したという。高橋容疑者は「分かりました」と応じたといい、ADKは駐車場大手パーク24のスポンサー契約に介在した。特捜部は経営トップ自ら高橋容疑者に口利きを請託したとみて捜査。勾留期限の9日に起訴の可否を判断する。  関係者によると、ADK側は2013年7月に高橋容疑者の会社「コモンズ」と月50万円でコンサルタント契約を結んだ。同年9月の東京招致決定直後から、元幹部の多田俊明容疑者(60)=贈賄容疑で逮捕=が中心となって、電通の販売協力代理店としてスポンサー契約に関われるよう高橋容疑者に頼んでいたが、肝心の引受企業が見つからず困っていた。  こうした中、植野容疑者が18年3月、高橋容疑者ら2人と東京都内で会食し、同容疑者に「1社ぐらい紹介してください」と持ち掛けたという。  高橋容疑者は電通の担当幹部に対し、日本オリンピック委員会(JOC)会長だった旧知の竹田恒和氏が社外取締役を務めていたパーク24のスポンサー契約をADKに回すよう要求。電通側は直接交渉していたため反発したが押し切られ、18年8月の契約にADKを介在させたとされる。  ADKは電通から約4000万円の再委託料を得て、うち約2000万円を同年12月に高橋容疑者の知人(75)が代表を務める休眠会社「アミューズ」に送金した。その際、多田容疑者が経理部門に「社長も了承しているので至急支払ってほしい」とメールしていた。  特捜部はアミューズへの資金提供を賄賂と判断したが、植野容疑者は「報告を受けていない」とし、コンサル料に関しても賄賂性を否定している。 (了)【時事通信社】
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