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「死刑復活」巡り議論=前大統領提案、国内引き締めか―ロシア


 ロシアのメドベージェフ前大統領が死刑執行を復活させるよう提案し、議論を呼んでいる。ウクライナ侵攻で社会不安が高まりつつある中、国内の引き締めを狙ったもようだ。有力議員は「不可能だ」と反論するが、政治学者は国家元首経験者による問題提起は初めてだとして、注目している。  ロシアは死刑制度を維持するものの、1996年に執行を凍結した。メドベージェフ氏の提案は、軍事作戦の長期化に伴う国内の不満抑圧を見据えている可能性もある。  「死刑のモラトリアム(凍結)が機能している。すこぶる人道的だ」。メドベージェフ氏は2日、通信アプリへの投稿で現行制度を説明。一方で、9月からの部分動員令に絡んで徴兵事務所で放火が相次いだり、10月に中部ウファでプーチン政権に不満を持つ学生2人が鉄道施設を破壊したりと、治安が悪化している現状にも触れた。  その上で、ロシアがウクライナの仕業と発表する「テロ」や、第2次大戦中のナチス・ドイツの破壊工作にも言及。「死刑のモラトリアムは必要に応じ憲法裁判所の法的立場の変更で克服できる」と強調し、執行を復活させるよう訴えた。  これに対してクリシャス上院議員は通信アプリで、「現憲法下で死刑を復活させることは不可能だ」と主張。憲法裁のゾリキン長官が慎重な立場を崩していないことを理由に挙げた。  一方、著名政治学者のアレクセイ・チェスナコフ氏はメドベージェフ氏の投稿について、これまでで最も高いレベルでの死刑に関する提案だと指摘。「重要なシグナルだ」と分析し、政権が政策変更に踏み出す可能性を示唆した。 【時事通信社】 〔写真説明〕ロシアのメドベージェフ前大統領=6月30日、サンクトペテルブルク(EPA時事)
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