starthome-logo 無料ゲーム
starthome-logo

関節リウマチの新たな仕組み発見=軟骨細胞に作用する新薬期待―大阪大


 関節リウマチで炎症から軟骨の破壊に至る新たな仕組みをマウス実験で発見したと、大阪大の村上智彦講師や西村理行教授らが4日までに米科学誌サイエンス・シグナリングに発表した。村上講師は「関節リウマチや変形性関節症で軟骨の破壊を抑える新治療薬を開発できる可能性がある」と話している。  関節リウマチは免疫細胞などから「炎症性サイトカイン」と総称されるたんぱく質が生み出され、軟骨分解酵素の発生につながる。治療には鎮痛剤や免疫異常を改善する薬と並び、サイトカインの働きを妨げる薬も使われているが、既存の薬が効かない患者がおり、未知の仕組みがあるとみられていた。  村上講師らは免疫細胞の一種「マクロファージ」に注目。炎症状態にしたマウスのマクロファージ培養液から上澄みを採取し、含まれるたんぱく質を網羅的に解析した。その結果、「セマフォリン4D」と呼ばれるたんぱく質が軟骨細胞に作用して炎症や軟骨破壊に至る新たな経路が判明した。  セマフォリン4Dはこれまで、神経軸索の伸長や免疫、骨代謝への関与が知られ、多様な役割を担うが、関節リウマチ患者の関節滑液で増えているとの報告もあった。新薬開発に向けては副作用を抑えるため、軟骨細胞内の経路を断つ薬剤を関節に注射する方法などが考えられるという。 (了)【時事通信社】
    Loading...
    アクセスランキング
    game_banner
    Starthome

    StartHomeカテゴリー

    Copyright 2024
    ©KINGSOFT JAPAN INC. ALL RIGHTS RESERVED.