starthome-logo 無料ゲーム
starthome-logo

体重減少の仕組み、一部解明=初期膵臓がんで―東大


 膵臓(すいぞう)がんでは初期からみられる筋肉や脂肪が落ちて体重が減少する「悪液質」と呼ばれる症状について、東京大の研究チームは31日、がん細胞が血液中に放出する物質が関与していることを突き止めたと発表した。成果は、体力を低下させ、治療の妨げにもなる悪液質の仕組み解明につながると期待される。論文は、国際学術誌の電子版に掲載された。  悪液質は進行がんで多くみられるが、膵臓がんでは初期でも起きることが知られている。  東京大医学部付属病院の大塚基之講師らは、がん細胞が血液中に放出する「細胞外小胞」と呼ばれる微小な物質に着目。正常な膵臓の細胞と、3種類の膵臓がん細胞からそれぞれ得られた細胞外小胞を脂肪細胞に加えると、2種類の膵臓がん細胞由来の小胞だけが脂肪を分解した。  いずれの小胞にも、脂肪の分解を引き起こす物質は含まれていたが、実際に脂肪を分解した小胞の表面には、脂肪細胞と結合しやすい分子があった。この分子によって小胞が脂肪組織に取り込まれ、脂肪を分解していることが分かった。  大塚講師は「悪液質の仕組みの一端が分かった。他のがんでも同様の分子が働いているかを調べたい」と話している。 (了)【時事通信社】
    Loading...
    アクセスランキング
    game_banner
    Starthome

    StartHomeカテゴリー

    Copyright 2024
    ©KINGSOFT JAPAN INC. ALL RIGHTS RESERVED.