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火星に隕石衝突、地震波観測=米探査機が昨年2回、M4級―地殻構造、南北で類似と判明


 火星の北半球に昨年9月と12月、それぞれ隕石(いんせき)が衝突してマグニチュード(M)4級の地震が発生し、米航空宇宙局(NASA)の無人探査機インサイトが地震波を観測した。地震波には惑星内部を伝わる実体波と地表付近を広く伝わる表面波があり、地球以外で初めて表面波を観測できた。スイス連邦工科大チューリヒ校などの国際研究チームが30日までに米科学誌サイエンスに発表した。  火星内部は地球と同様にコアとマントル、地殻で構成されているとみられ、研究チームは表面波の解析により全球の地殻の構造を推定。火星の南半球は隕石衝突によるクレーターが目立ち、北半球は火山地域や大昔に海だった可能性がある低地が広がるという違いがあるが、地殻構造は南北で似ていることが分かった。  インサイトは2018年に火星の赤道付近に着地し、地震観測を続けている。隕石衝突地点との距離は昨年9月が約7500キロ、12月が約3500キロ。火星を周回する別の米探査機マーズ・リコネサンス・オービターによる観測で、クレーターの直径はそれぞれ約130メートル、約150メートルと判明した。  昨年12月の隕石は直径5~12メートルと推定され、地面に浅い角度で衝突。地下にあった氷が周囲に飛散した。クレーターの深さは約21メートルだった。  インサイトは、今年5月には観測開始以来最大のM5級地震を捉えた。機体の太陽電池パネルはちりで覆われ、電力不足で近く停止する見通しだが、過去1300回超の地震観測データの解析で火星内部の解明が進むと期待される。 (了) 【時事通信社】 〔写真説明〕昨年12月、火星に隕石(いんせき)が衝突した際の想像図。直径約150メートルのクレーターができ、地震も観測された(国際研究チームのパリ地球物理学研究所提供) 〔写真説明〕昨年9月、火星に隕石(いんせき)が衝突して発生した地震波が地表付近や内部を伝わり、遠く離れた米地上探査機インサイトで観測された様子の図解(国際研究チームのパリ地球物理学研究所提供) 〔写真説明〕火星に昨年12月、隕石(いんせき)が衝突してできたクレーター(直径約150メートル)を米周回探査機が撮影した。この衝突で地震が起き、別の地上探査機インサイトが観測した(NASAなど提供)
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