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水素回収の新技術開発=既存の精製過程不要―大阪大


 天然ガスなどから水素を製造する際、不純物として生じる一酸化炭素(CO)や二酸化炭素(CO2)などを簡単に除去し、水素だけ高純度で回収する基礎的な技術が開発された。大阪大大学院工学研究科の星本陽一准教授らが27日、米科学誌サイエンス・アドバンシズに発表した。  水素製造は精製過程がネックになっており、実用化されればコストが大幅に下がり、自動車の燃料電池などへの利用が加速すると期待される。  この技術は、水素を一時的に取り込ませ、貯蔵する液体の有機化合物「2―メチルキノリン」とホウ素などから成る触媒「B1」の組み合わせ。  耐圧反応容器内で有機化合物に触媒を混合した上で、COやCO2を含む水素ガスを加えて100度で2時間加熱すると、水素だけ有機化合物に取り込まれる。残ったCOやCO2を排出した後、別の容器に移して200度で3時間加熱すると、有機化合物から水素ガスが分離して回収できる。  COやCO2の割合が多かったり、メタンガスが含まれたりしていても、長時間反応させれば適用できることを確認した。一方で、現状では触媒にフッ素や臭素が含まれており、人体や環境への影響は不明。星本准教授は「触媒と有機化合物は今後改良し、実用化を目指したい」と話している。 (了)【時事通信社】
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