平和と民主主義守る＝山梨で新聞大会

　全国の新聞社や通信社の代表らが参加する第７５回新聞大会（日本新聞協会主催）が１８日、山梨県富士吉田市で開かれた。ロシアによるウクライナ侵攻や安倍晋三元首相銃撃事件を受け、「平和と民主主義を守り、その担い手である人々が安心して暮らせる未来を築くため、ジャーナリズムの責務を果たす」との決議を採択した。　 　座談会では、新聞社の人材育成をテーマに社員研修や女性の働き方に関する取り組みが紹介され、神戸新聞社の西海恵都子取締役は「子育て中の女性でもチャレンジできる環境が大切だ」と訴えた。デジタル化の取り組みでは日本経済新聞社の長谷部剛社長が、読者データからコンテンツを考える意識改革の重要性を指摘した。 　２０２２年度の新聞協会賞の授賞式も行われ、朝日新聞社の「国土交通省による基幹統計の不正をめぐる一連のスクープと関連報道」、読売新聞東京本社の「『五輪汚職事件』を巡る一連のスクープ」などが表彰された。（了）【時事通信社】